AKIBA PC Hotline!で「仕様ミスの「お買い得Xeon」が販売、初期ロットのみスレッド倍増」という、なかなか見られない面白い記事が出ていました。※1
該当の「Intel® Xeon® Processor E3-1225 v3 (8M Cache, 3.20 GHz)」は、確かにスペック上4コア4スレッドなので、4コア8スレッドは本当にお買い得ですね。
スレッドが増えたこのミススペックの製品と同等の該当するスペックのチップはないので、本当に珍しい一品です。私もほしかったのですが、それだけの理由で2.5万円を出したいと思えるほど裕福ではなく、とか迷っていたところあっさり売り切れました。
先日いいなぁ、と思っていたマザーボードを組み合わせられたら楽しかったのに、と記事を読んであれこれ考えているのがまた楽しかったです。
こういう買い手に害のないうっかりはいいですね。なんなら回収してもいいのに、それをそのまま売るIntelという会社がとても面白いと思いました。
ところで、同じくAKIBA PC Hotline!の記事で「Haswell Xeon向けのMini-ITXマザーが登場、ASUS製」というのが出ていて、その文末の方に
また、Haswell版Xeon対応のMini-ITXマザーに関しては、Z87チップセットを搭載したGIGABYTEの「GA-Z87N-WIFI」やASRockの「Z87E-ITX」などでも対応がうたわれている。C200チップセットにこだわらないのであれば、こうした製品を選択するのもよいだろう。
と書いてあって、少し考え込んでしまいました。
というのも、Intelの一般向けと同じチップを採用するXeonやその他のいくつかの組み込みラインに属するCeleron、Pentium、Core iシリーズでないとUnbuffered ECCメモリをサポートしていません。ほとんどのXeonを選ぶユーザーはこのECCサポートを期待して買うものだと私は思っていました。しかし、Z87チップセットを採用したマザーボードではECCのサポートはありません。※2必ずIntel C220シリーズのチップセットと組み合わせなければならないことになっています。
なので、この記事を書いた方はXeonの価値をどのあたりに見ているのだろう、というところに興味がわいてきて、あれこれ考えてしまいました。気になります…。
- あくまでも「なかなか」であって、過去にも何度かあるので、初めてというわけではありません。
- ほかにもいくつかある拡張機能もグラフィック関連を除いて無効となってしまいます。