504iシリーズのJava仕様 ~ 仕様書外の部分 ~

インプレスケータイWatchの記事「NTTドコモ端末売れ筋ランキング・東京(5月30日~6月5日)」によれば、504iシリーズよりもSH251iの方が売れているようです。iモードユーザーの中でもカメラ付きの端末は待ち望まれていたのだなぁ、と実感できるデータです。

さて、その504iシリーズに搭載されたiアプリ仕様に関してはNTTドコモ資料を公開しています。これには機種ごとのiアプリオプションAPIおよびiアプリ拡張APIの実装状況等が含まれ、従来よりも多くの情報が公開されていると言えます。さらに、メーカーのサイトではフォントのサイズやTargetDeviceに記述すべき対応機種名の情報まで公開されるようになりました。しかし、それでも全ての情報を網羅しているわけではありません。

現在、DoCoMoProfile-2.0のAPIリファレンスも作成中ですが、もう少しかかりそうな状況ですので、先行していくつか機種依存仕様を紹介しておきたいと思います。なお、諸事情によりSO504iの情報は後日ということで、今回の情報には含まれていません。

色関係

全ての504iシリーズが最低でも65536色表示可能な液晶を搭載しています。D504iでは26万色対応の液晶を搭載していますが、Javaでは65536色の表示になるようです。(DisplayクラスのnumColors()メソッドがそのように色数を返してきます。)このため、全ての504iシリーズはiアプリにおいて65536色の表示に対応しているとみなしてよいようです。

各機種における各色輝度の閾値と色構造を以下に示します。

機種 赤閾値 緑閾値 青閾値 色構造
D504i 0~252まで4刻み 0~252まで4刻み 0~252まで4刻み
ビット 23 22 21 20 19 18 17 16 15 14 13 12 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 0
輝度 ←赤6bit→ 0 0 ←緑6bit→ 0 0 ←青6bit→ 0 0
F504i N504i P504i 0~248まで8刻み 0~252まで4刻み 0~248まで8刻み
ビット 15 14 13 12 11 10 0 9 8 6 5 4 3 2 1 0
輝度 ←赤5bit→ ←緑6bit→ ←青5bit→

この様にD504i以外は同じ閾値で同じ構造となっています。また、65536色サポートであると情報を返してくるD504iでも、色情報としては26万色を扱っていることがわかります。実際に何色が有効であるかは調査していません。

ソフトキー関係

ソフトキーのラベル表示文字数は最低でも全角2文字(半角4文字)は表示できるとされていますが、実際に表示可能な文字数は機種依存となっています。504iシリーズでは、D504iとP504iが全角3文字(半角6文字)の表示が可能であり、F504iとN504iは全角2文字(半角4文字)と、ミニマムスペック通りであることを確認しました。

キーパッド等

P504iでは標準のキーパッド以外に、

  • 「文字・メール」ボタンに0x1a(26)
  • 背面のボタンに0x1f(31)

が割り当てられており、それぞれイベントおよびCanvasクラスのgetKeypadState()メソッドで取得することができます。

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