はじめに
本日2014年10月25日はIntel Edisonシリーズの日本における発売日です。私も秋葉原に行きました。その中でも「秋月電子通商」の店舗でどのような反応があるのかを少し遠巻きに眺めてみました。そんなことをちょっと書いてみたいと思います。
どこへ行くか
正直なところ、どこへ買いにに行くべきかどうかについてはあまり考えていないのですが、数店舗を回ったところで「秋月電子通商」のちょうど開店前の11時25分頃に同店の前に行く状況になったので、同店での具合を眺めていました。
その時になぜ「秋月電子通商」へ向かったかと言えば、ほしいと思っている電子部品があったからだったりします。ついでにあったらいいあぁ、くらいの感じでした。
現地の状況
私が到着したのは開店前で、例の準備中のアナウンスが繰り返し流れている中で5分くらい待ちました。そのころには10人以上の待ち客がいたように思います。その方々のうち、「Intel Edison」シリーズを心待ちにしている方々がどれくらいいるのかはわからない状況でした。
そして開店時間を迎えると、すごい勢いで「Intel Edison」シリーズが手に取られていきます。1番人気は「Intel Edison Board Kit for Arduino」、次点は「Intel Edison Breakout Board Kit」であったようです。さすがに「Intel Edison Module」単体はそれほどの勢いはありませんでした。
開店直後は、そのワゴンに置かれている製品がすべてであるかどうは明らかではない状況でした。それを開店と同時にわしづかみにして会計へ持っていく人たちが該当箇所(店頭ワゴンの前)に集結していました。私はと言えば、すでにIntel Edison Board Kit for Arduinoの貸し出しを受けていた関係で、買いたい人の邪魔をしてはならないと考え、少し離れたところで見ていたのですが、熱気がすごかったです。
積まれていたIntel Edisonシリーズ(本体のみを除く)はあっという間に空っぽになりました。正確にいうと、「Intel Edison Board Kit for Arduino」が先になくなり、その後「Intel Edison Breakout Board Kit」がなくなった感じです。その差は3:1くらいでした。買いに来た人たちは割とわかっている方々が多かったのではないかと思います。
この開店直後のあっという間の売れ行き状況には正直言ってビビりました。
「あ、ここまで需要があるんだ…」
ということで、認識を新たにしたといっては変ですが、ちょっと引き合いの強さに驚きました。
開店直後は両方を購入している方々が多かったです。先ほども書きましたが、先になくなったのは「Arduino」の方です。やはり、普通に使うとなるとこちらを選ぶ方が現実的だというのは事実だと思います。
BreakoutボードはIntel Edisonボードそのままの1.8Vの信号で制御、それもピンプラグではない「めっきスルー・ホール」が基本となるときついというのはよくわかります。これはこれで需要があるにしても、多くの需要はもっと軽い方向に集中するのは、その通りだと思いますし、今回の現実はそのようになったと思います。
その後30分ほど眺めていたところ、補充されては売れて、を何度か繰り返して、最終的にワゴンの「Intel Edison」シリーズが蒸発しなくなったことが確認できました。そのような状態で、店頭での需要は一巡したように思われたため、私も「Intel Edison Board Kit for Arduino」を購入しました。そしてその後も多くの方々が購入されているのを遠巻きに20分ほど眺めていました。そして前述のように「Intel Edison Breakout Board Kit」は、「Intel Edison Board Kit for Arduino」と比較して需要が少ないことも見て取れ、私が購入しても問題なさそうに思えたので帰宅する前に追加で購入しました。
というわけで、本日の私は1時間弱「秋月電子通商」の店舗の前で「Intel Edison」シリーズの売れ行きを眺めていました。
思ったこと
当初の初代「Intel Galileo」ボードの発売時にも、正直言って「マイコンを日常的に扱っている人口」をはるかに超えると思われる需要がありました。その後の「Intel Galileo Gen 2」ボードではそれもなくなっていました。これは、本来の需要者ではない方々が、いろいろな理由によって「Intel Galileo」の初代を購入した結果ではないかと考えていました。そのために「Intel Galileo Gen 2」ボードでは、あまりブームにならなかったのではないかと考えたのです。
しかし、今回の「Intel Edison」シリーズが売れている背景は、このような説明では納得させることはできないように思います。「Intel Edison」シリーズには、多くの方々に訴える大きな魅力があったのであろうと思います。日本国内で使える無線LANとBluetooth、Intel Galileoシリーズよりも強力なCPU、そして1GBのメモリーなど。そして言うまでもなく、これらの機能が極小のユニットとしておさめられていること。
いろいろと「Intel Galileo」シリーズを上回る要素があります。このうち、無線関連は特に有効なのではないかと思います。
まとめ
店頭でも「Intel Edison」シリーズの人気を見ることができたのは大変興味深かったです。これを書いている現時点(2014年10月25日23時30分頃)で、秋月電子通商の通販ページでは「Intel Edison Board for Arduino」は売切れています。やはり大人気だったようです。
こうして買われていった「Intel Edison」のいくつかが、何らかの花を咲かせて思いもしなかったものになるのでしょう。何か楽しいものが出てくるといいなぁ、と思います。