続・FOMAのメール仕様は本当に悪いのか?

先日、このショートコラムで「FOMAのメール仕様は本当に悪いのか?」というものを書いたのですが、ZDNet Mobileが週1度掲載している「Mobile Weekly Top10」において、再度この問題について述べています。

J-フォンのパケット通信対応端末でも類似の問題が生じる、といった点については何も言うことは無いのですが、以下の部分はどうかと思います。

確かに今回のようなメールの互換性に関しては、RFCの定義に外れているかどうかが1つの判断基準になるだろう。実は記事掲載前にも“RFC的にはどうなのか”をチェックした。しかし規格上はともかく、実際に不利益を被っているユーザーがいるため、筆者との相談の上、敢えてRFCに関しては触れないで記事を掲載させていただいた。
ZDNet MobileMobile Weekly Top10より引用)

この斎藤健二氏が書いたコメントでは、元の記事「FOMAはメールも第3世代? 人騒がせなFOMAのEメール」にはまったく問題が無いように読めてしまいます。しかし、RFCについて触れるかどうかに関わらず、互換性問題の所在について、該当記事の内容が正しくないことが問題なのです。このことを同編集部が認識していないことがありありとわかる文章であるといえます。単純に「このような事象が発生しています」という話ならば何も問題は無いのです。これは前回も書いていますが、それを指摘するだけであれば、問題提起として歓迎すべきものであったのです。しかし、一方的にFOMA側のメールシステムに問題があるというように書いてしまっているこの記事が、このような「いいわけ」で済む話ではないでしょう。

あまりにも当を得ていない、「いいわけ」的文章であり非常に残念であると言わざるを得ません。

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