はじめに
KDDI が本日掲載したプレスリリースにau携帯電話「W61PT」の「ケータイアップデート」開始のお知らせというものがあります。この中に「電源がリセット」という表現があり、どうしてもこの表現が気になってしまったので、そのことについて書いてみたいと思います。
「電源がリセット」を考察する
調べてみたところ、同社は「電源がリセット」するという表現を以前より使用しており、多くの機種に対して使用していることが分かりました。
この「電源がリセット」とは推測するに「意図しないタイミングで携帯電話が再起動してしまう」ということを指すのだろうと思います。それを「リセット」と表記することは理解することは不可能ではないだろうと思います。ただ、適切ではないと考えます。なぜなら「リセット」という言葉だけでは「記録内容を初期状態に戻す」「全ての情報を消す」などの意味である可能性も、無きにしも非ずだからです。現在の携帯電話は、それくらい多くの「リセット」の意味を持ちうる機能を持った情報端末なのです。
しかし、そのために付けたとのかもしれない「電源が」という形容は一体何なのでしょう。電源は事象的には「入る」か「切れる」ものであり、操作することを視点とするなら「入れる」か「切る」であろうと思います。電源を「リセット」というのは余りにも変な表現であるように思います。さらに言うならば、時間による携帯電話の電源オン・オフ機能のことを指していて、その機能がによる設定が勝手に消えて(リセットされて)しまうということに様に誤解される恐れもあります。
また「電源がリセット」という表現では電源または電源関連機能に問題があるようにも受け取れます。しかし実際にはソフトウェアアップデートで修正するわけですから、そうではありません。
まとめ
上記のようなことから、やはり「携帯電話が再起動する」かそれに類似する表現を用いるべきではないでしょうか。少なくとも「電源がリセット」という謎の表現は避けるべきでしょう。不思議すぎます。
不具合の告知は具体的で、なおかつ正確であり、そして誤解の余地がないものにすべきでしょう。