先月号に引き続き、CQ出版社の刊行する月刊誌「Interface」の2013年12月号を買いました。動機は前月号と同じで、マイコンにインストールするLinux関連の記事が豊富で、それが役に立つものだと思えたからです。
内容について、私自身の期待通りの技術的内容か?と問われるとなかなかな悩ましい部分もあるのですが(個人的にはちょっとインストール関連が割合的に多すぎると感じています)、これまでマイコンについてあまり知識のなかった人に対して具体的な内容を与える媒体としては、価格分以上によくまとまっている誌面構成だと思います。特に、日本語でこれらの記事を読めるという点が、大きなセールスポイントになっています。
しかし、なんといいますか。
縮小し続けて、ついに1誌しか残らなくなり、衰退が強く感じられるいわゆる自作業界に対して、こちらのマイコンブームは勃興中であり、伸長が強く感じらる業界のように思えてきます。実際の業界全体の規模感から見れば、おそらくはいわゆる自作PC業界の方が大きいのでしょうが、勢いはマイコンブームの方がありそうです。
ただ、この現在のマイコンって完成されすぎていて、工作したり作ったりしている感が希薄ですよね。その意味でこのマイコンブームは自作が飽きた人向けの一過性のものになりそうに見えます(当然のことながら業務用は別です)。汎用OSが動くのは当然好ましいことなのですが、結局やっていることがPCと変わらないとつまらないですよね。なのでマイコンの小回りさや工作感が失われないようにしていただけると嬉しいなー、などと思います。
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2013/10/28追記
言葉足らずで「何がどうだ」という部分が抜けていたのでそれを追記するとともに、それに合わせて前後の文を調整しました。