FOMA P903i と 東芝 Bluetooth スタック
ようやく FOMA P903i と東芝 Bluetooth スタックを組み合わせた環境でダイヤルアップ設定を行うための解説ページを公開しました。ほとんどできていたのですが、一部スクリーンショットが足りずに、そしてそれを作るための環境を作るための再インストールやらなにやらしていて遅れに遅れてしまっていました。が、ようやく公開できました。
当初予定していた、FOMA P903i と Windows XP Service Pack 2 、 Windows Vista 、東芝 Bluetooth スタックのそれぞれでのダイヤルアップ設定を解説するページが全て出来上がったので、トップページにもリンクを追加しました。
Bluetooth を使うことを考えると…
私は Windows Vista を高く評価しており、できれば各種環境を Vista の一般向け版発売以後に移行したいと考えているのですが、その際に引っかかってくる問題点のひとつに Bluetooth があります。
先日書いたように、Windows Vista においては現状 A2DP を使用することができません。Windows XP Service Pack 2 標準の Bluetooth スタックでは、HID 、 HCRP 、 DUN 、 SPP 、 OPP 、 PAN をサポートしており、さらに Windows Vista において HSP 、 HFP 、 AVRCP 等のサポートが追加されたのですが、残念ながら A2DP の標準サポートは見送られているのです。
私の Bluetooth による接続の主な用途はダイヤルアップ (DUN) とイヤフォン (A2DP) のためなので、どうしてもこの点が引っかかるのです。当分はノートパソコンに Windows Vista を入れられそうにありません。残念です。
PS3 と Wii
最近になって発売された PLAYSTATION 3(PS3) と Wii が標準で Bluetooth を採用しています。これにより、日本でも爆発的に Bluetooth が普及していくのかもしれません。もう少し早ければ、という気がしないでもありませんが、それでもしないよりいい、、、のかな?
これらの機器では、汎用の Bluetooth 機器とは異なり、特別に「ペアリングという作業」を意識しなくて済むように工夫がされています(最初から認識されていたり最初だけケーブル接続したり等)。こういった工夫がやっぱり必要なんだろうという気がしつつ見ています(現在の Bluetooth は予備知識なくは使いにくいのがやはり欠点になっていると思いますので)。
Wireless USB
私がパソコン向けの汎用無線技術として期待している Wireless USB は結局ぜんぜん見えきません。昨年時点ではそろそろいろいろな機器が出てきているはずだったのですが…。実装に必要な規格が揃ったのが結局 2006 年 3 月となってしまい、 Windows Vista の初期バージョンには Wireless USB ドライバが含まれないことになってしまったため、次の機会は Windows Vista Service Pack 1 がリリースされてからということになるのかもしれません。これは、来年の今頃といわれており、約1年も間があいてしまうことになります。
それまでにドライバや関連ソフトウェアを Bluetooth の時のようにサードパーティが出してくるなどするともう少し早く立ち上がるのかもしれませんが、やはり OS 標準でサポートされていてほしいものです(これは Bluetooth の一部プロファイルにもいえることなのですが)。