真夏に冬鳥であるホシハジロを見かけた件

はじめに

皆様は「ホシハジロ」という野鳥をご存じでしょうか? この野鳥はカモの仲間に分類される、日本には冬に到来する鳥として知られています。そのホシハジロを真夏の現在(2025年8月中期)の日本の関東地方において見かけてしまいましたので、その情報を共有したいと思います。

野鳥を目撃した際の情報公開セオリーに従う形で、実際の目撃地点は伏せさせていただいています。今後、シーズンオフ後に具体的な地点を公開することがあるかもしれません。

ホシハジロとは

日本には一般に冬季に飛来するカモ科の渡り鳥です。ヨーロッパやアジア北部で繁殖し、冬になると日本にわたってくる冬鳥として知られています。名前の由来としては、オスの頭部が赤褐色で羽に白い部分があることから「星羽白」と呼ばれたことからとされています。基本的には主に10月から翌年3月までの冬季に日本に飛来し、その後はヨーロッパやアジア北部へと帰っていきます。

今期の真夏シーズンにみかけたホシハジロ

なんとなく「チョウトンボ」がちょうどよく撮影できるような地点がないかと2025年8月14日午後にとある水辺を歩き回っていたら、なぜかとても見慣れた後頭部を見かけて撮影をしました:

まさかの冬季に見覚えのあるホシハジロ(オス)のたたずまい

こんな時期に見かけるはずがないと思っていたホシハジロ(オス)

どこからどう見てもホシハジロに見えるのです。しかしながら、普通に考えてこの季節にホシハジロがこのような地域にいるはずがないのです。「本当に?」と思いながら近づいて行ったところ、これは完全にホシハジロのオスであることが間違いないという確証を得るに十分な撮影結果を得てしまいました:

もしかしてホシハジロ(オス)と思い近づいてみました。

真夏にいるとは思ってはいなかったホシハジロ(オス)

また、後日となる2025年8月17日に前回目撃をした周辺を歩きながら歩き回っていたところ、再度ホシハジロを見かけて撮影をする機会を得ました:

別日に対岸で見かけたホシハジロ(オス)です。

元々の目撃ポイントにはおらず、別の場所に移動したのかもしれないと考えて、別の被写体を求めて対岸に移動したところ、またしても同一個体と思われるホシハジロ(オス)に出会いました。

今回の目撃場所としては元々の目撃地点の反対側でした。しばらく見ていると対水面の奥地へ移動していきました。そして撮影の範囲外となりました。そこで私はセミやトンボ、アゲハチョウなどの昆虫を撮影しながら反対側に移動していったところ、ちょうど同個体と思われるホシハジロが相当に地表に近い地点を旋回している場面に出会いました:

いろいろな撮影をしながら戻ってきた対岸の対岸で再度出会う!

いろいろと歩き回りながら撮影をしていたらとても近距離まで来てくれました。

別の時期に別の地点で出会ったホシハジロもそうなのですが、あまり人間に対して警戒心を持っていなさそうに見えました。特に最後に提示した画像は釣り竿であれば届きそうな距離感でした。

過去に冬季に出会ったホシハジロ

過去に別の場所で撮影したホシハジロのメスおよびオスを示します:

かつて冬季に撮影したホシハジロのメスです。

かつて都内某所で撮影したホシハジロのメスです。

かつて冬季に撮影したホシハジロのオスです。

かつて都内某所で撮影したホシハジロのオスです。

今回の目撃対象は明らかにオスです。そして、確かに黒い部分は若干薄くなっているのですが、頭は赤く目についても赤くなっています。これをエクリプスと評していいのかどうか。野鳥素人の私にはなんともいえません。

まとめ

自然の世界はいろいろと不思議に満ちているなと再確認をしているところです。おそらく、渡りをしない個体にはそれなりの理由があるのでしょう。見たところは特に何か理由があるようには見えませんが、渡りで必要とする「力」や「効率」を考えて今期は「渡らない」などの判断をしている可能性もあるのかなと妄想を膨らませながら観察をしています。ちなみに、本日2025年8月18日12時半過ぎ(JST)にも悠々と泳いでいるホシハジロの姿を見かけています。写真的には遠すぎていて掲載するに値する内容になってはいませんが、記録撮影はしていますので、必要に応じて公開することもあるかもしれません。

当ページの画像の著作権法上のお知らせ

当ページの画像の再利用については個別に対応をしたいと考えています。著作権法上許される範囲の引用については当方への通知は不要ですが、それ以外についてはフッターの連絡先まで使用許可のお問い合わせをお願いします。

撮影機材

2025/08の機材

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です