はじめに
先週2024年12月5日(木)に「EOS R5 Mark II 新ファームウエアのご案内(CID_241205_3)」という題名のメールが「Canon ID事務局」から届きました。これによると私が使用しているキヤノンのデジタル・カメラ「EOS R5 Mark II」用の新しいファームウェア 1.0.2 がリリースされたとのことです。
週末になって時間が取れたのでファームウェアを同バージョンにアップグレードしようとしたのですが、アップグレードをすることができない状態に陥っています。今回はそのことについて書いてみたいと思います。
状況
現在の私のEOS R5 Mark IIはファームウェア 1.0.1 を適用した状態となっています。この状態で今回公開されたファームウェア 1.0.2 のWindows用をダウンロードして適用しようとしたのですが、残念ながら適用することができませんでした。
CFexpressによるアップグレードを試みる
これまでもメディア(今回であればCFexpress)に新しいファームウェアを入れてアップグレードをする方法を使用してきたのですが、同様の手順で今回は現状で「1.0.1」に対して「1.0.2」で更新しようとしているのにもかかわらず、下図のように「メモリーカードにVer.1.0.1より古いファームウェアが入っています。削除して新しいファームウェアでアップデートしてください」との表示がなされてしまいました:
ファイルのダウンロードをやり直して同様の手順を踏んでも状況が変化することはありませんでした。
EOS Utilityによるアップグレードを試みる
EOSシリーズのファームウェアのアップグレードをする方法はメディアを使用する方法だけではありません。例えばWindows 11とEOS Utilityを使用してアップグレードする手段があります。そこでEOS Utilityを使用してファームウェアをアップグレードしようとしたところ、以下のような表示となりました:
この表示では現状のファームウェアが「1.0.1」であり、更新先のファームウェアが「1.0.2」であるとの表示がなされているにも関わらず「ファームウェアのダウングレードはできません。」との表示がされてしまいます。この状態はさらにもう一度ダウンロードをして実行してみても変わることはありませんでした。
対象ファイルの情報
今回アップグレードしたいと考えて使用したファイルの情報を以下に示します:
まとめ
このように当該ファイルのダウンロードをやり直して同様の手順を踏んでも状況が変化することはありませんでした。
バージョン判定をかいくぐって更新する方法を知らないわけではありませんが、非正規の方法で何か不具合を生じさせてしまう可能性があることや、今回の修正内容を可及的速やかに適用する必要性がないために、いったんは情報収集と今後の状況を追う方向での対応としたいと考えています。私と同じ状況になったケースは少なからずあり、問い合わせもそれなりの数が入っているのではないかと考えているからです。
というわけで、明日以降のキヤノンおよびキヤノンマーケティングジャパンの動きを注視していきたいと思います…。
余談:新しいか古いかの判定はバージョン番号ではなく、タイムスタンプあるいはビルド番号のような別の要素によって判定しているということでしょうか? テストを全くしていないとは思えないので、今回のケースでいえば、例えば 1.0.0 からなら OK でも 1.0.1 からだと NG というケースなんでしょうかね?