「また日経か」
というわけで、日本経済新聞は実際にNTTドコモがiPhoneを取り扱うようになるまで、毎度毎度出る出る言い続けるのだろうな、と思って見ていました。今回、ようやくiPhoneをNTTドコモが実際に取り扱うということになり、毎度の騒ぎはこれで終わりとなります。
公式発表は以下のページにあります:
- Apple Press Info :
NTT DOCOMO & Apple Team Up to Offer iPhone in Japan on Friday, September 20 - NTTドコモ 報道発表資料 :
NTTドコモとApple、日本でiPhoneを9月20日(金曜)より提供開始
今回、NTTドコモがiPhoneを扱うようになることで、日本国内における現在のスマートフォンにおけるiOSのシェアは40%くらい(2012年3月期 40% / 2013年3月期:41% : ニールセン調べ)、同Androidのシェアが60%(2012年3月期 59% / 2013年3月期58% : ニールセン調べ)くらいが逆転する可能性もありそうです。
2012年、スマートフォンからのインターネット利用が倍増 – ニールセン株式会社のデータより引用
世界シェア的にはiOSはAndroid以下であるのにもかかわらず、日本で逆転するようだと、独自の道をたどった日本の携帯電話市場を形容する「ガラパゴス化」が、別の形で発生することになりそうです。
出荷シェアの動向では、2013年第2四半期の日本国内におけるAppleシェアは36.1%で、全体から見ればiOSが増加しつつあるとは言えません。
2013年第2四半期 国内携帯電話/スマートフォン市場規模を発表 – IDC Japan 株式会社のデータより引用
しかし、この国内シェアは世界シェアの13.2%の2倍以上と、極めて高いものとなっています。
Apple Cedes Market Share in Smartphone Operating System Market as Android Surges and Windows Phone Gains, According to IDC
– IDCのデータより引用
日本で移動通信端末にスマートフォンが占める比率は38.2%とのことで、まだ従来型携帯電話(フィーチャーフォン)からの転換はあまり進んでいません。
平成25年版 情報通信白書のポイント – 総務省より引用
これから従来型携帯電話(フィーチャーフォン)からどの程度置き換えが進むのかによりますが、仮に韓国やシンガポール並みに置き換えが進むのであれば、場合によってはiOSのシェアはかなり伸びていく可能性もありそうです(例えばNTTドコモ内におけるiPhoneの販売シェアが他社並みになるとか…)。
個人的にはAndroidの方がプログラムを書きやすいし、なによりMacマシンを購入しなくて済むのでありがたいのですが、こうなってくると個人的にも買わないといけないことになりそうな、そんな気がします。
しかし、Android搭載機が日本国内で売れないようだと、日本国内の携帯電話製造会社(メーカー)は詰んでしまいそうですね…。
追記(2013/09/13)
世界シェアの情報をIDCの一次ソースに変更しました。