はじめに
これは自分用にメモを書いているものです。
前提条件
アライドテレシスが配布しているファームウェアインストーラを使用するために満たす必要がある、付属説明書や配布サイトに書かれていなかったり、見落としやすかったりする前提条件は以下のとおりです。
- TCP/IP と UDP/IP で直接ルーターと接続できる必要があります。
- ファームウェアの転送を TFTP によって行うため、シリアルポート接続のみという環境では使用できません(TFTP サーバー処理はファームウェアインストーラに含まれているため、他のソフトウェアは必要ありません)。
- ルーター等の機器が TFTP クライアントとなりインストーラを実行している Windows へ接続してくるため、各種 NAT などによって一方的な接続しかできない環境では途中で更新に失敗します。
- 複数のネットワーク・インターフェースが有効になっており、それぞれのインターフェースが別のセグメントやネットワークなどに接続している場合、プライマリのネットワークから到達可能な範囲にないルーターに対する更新は途中で失敗します。このような場合には一時的に更新対象以外のネットワークへの接続を無効にすることで対処可能です。
その他の条件(動作環境、対象機器など)についてはファームウェアインストラー(title
タグにこう書いてある)ページで確認できます。
更新方法
- ファームウェアインストラーページより、ファームウェアインストーラをダウンロードします。
- そのファイルとファームウェアのファイルを展開し、Windows ファイアウォールが有効な場合には接続の許可設定をします(いうまでもなく、他のセキュリティソフトウェアを使用している場合にも同様に許可をする必要があります。また経路上で TFTP を禁止する設定がある場合はこれを許可する必要があります)。明示的に許可をしていない場合、途中で Windows ファイアウォールによって接続を許可するかどうかのダイアログ表示が行われます。このダイアログですばやく許可をしても途中で更新処理が失敗してしまうことが多いので先立って設定することをお勧めします。
fwinst.exe
を実行して必要な入力項目を埋めて実行します。- 実行中にコンパクションの実行を行うため、トータルの更新時間はそれなりにかかります。
更新した結果の確認
該当機器にログインして show system
コマンドを実行することでファームウェアのバージョンなどを確認することができます。
この際にパッチが見つからないといった警告メッセージ(Warning (2048283): No patches found.
)が表示されることがありますが、そもそもインストールしていなければ存在しないのは当たり前なので気にする必要はありません。