おサイフケータイ

はじめに

NTTドコモが提唱をし、KDDI/沖縄セルラーソフトバンクモバイル(旧Vodafone)も続いた「おサイフケータイ」ですが、対応機種をお持ちの皆様は使ってますでしょうか? 私は対応機種を2台持っていますが、現在のところ使っていません。しかし、私の周囲の所持者に聞いてみると、結構使っている方々がいらっしゃいます。対応機種を持っている人だけで換算して、5人に1人程度は使っているようです。主にコンビニエンスストアでの決済に使用しているそうです。小銭を扱うのがバカらしくなるくらい便利だと力説していました。

FeliCa

おサイフケータイは、ソニーが開発した FeliCa のモバイル版に基づいています。FeliCa は、首都圏において JR 東日本が展開している Suica を筆頭に、色々な公共交通機関でも使用されているデファクトスタンダードとなった規格です。携帯電話に使用されているモバイル FeliCa は、フェリカネットワークス によるものです。

モバイル FeliCa は、携帯電話に搭載されている IC チップの機能であり、携帯電話が SIM や USIM 対応であったとしても、これらとは連動しておらず、機種変更や故障による固体変更でも記録されている内容を引き継ぐことができないという特徴があります。

携帯電話の一機能として

現在は、多くの携帯電話において、SIM や USIM と呼ばれる小さなカードに契約情報が集約記録されています。これを挿した携帯電話が自分の携帯電話となるわけです。にもかかわらず、モバイル FeliCa は携帯電話側に依存するという仕様となっています。これは、モバイル FeliCa がチップレベルで提供されるサービスであるということによるわけですが、ユーザーにとって分かりやすいこととはいえません。ユーザーフレンドリーであるともいえません。

せっかく SIM や USIM によって、その日の気分や都合で携帯電話機種を変更することが可能になったのにも関わらず、おサイフケータイだけはそれができない、という状態なのです。情報が、携帯電話そのものについているモバイル FeliCa の IC によるものであるということを意識しなければならないのです。

これは携帯電話の一機能として適切ではない、と私は思うのですが、皆様はいかがでしょうか?

まとめ

やはり、携帯電話のほぼ全ての契約情報は SIM あるいは USIM に集約されるべきだと思います。容量的に難しいため、全ての情報が収録されているわけではない Phone Book 情報が、一部とはいえ SIM あるいは USIM に保存できるのはこのためでしょう。ユーザーにおサイフケータイの情報引継ぎに際して特殊な操作をさせるのではなく、必要最低限の「分かりやすい」操作ですぐに移行できるようにすべきではないでしょうか。モバイル FeliCa に関連する特定情報を SIM および USIM へ収録する方向について、各キャリアは検討すべきではないかと考えます。

追記

本日NTTドコモは 903i シリーズを発表し、その中で「iCお引っこしサービス」という、モバイル FeliCa の情報を移転する機能を発表しました。偶然にも話題がかぶってしまいましたが、NTTドコモはこの件を問題として考えており、対策を打ってきたということです。他キャリアがどういう対応に出るのか今後注視していきたいと思います。

とはいえ、理想は SIM および USIM によるユーザー本位の移転だと思うのですが、いかがでしょうか?

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