FOMAに対する評価

一般的なFOMAに対する評価は概ねマイナス傾向のものが多いように感じています。私もFOMAを使用しているのですが、FOMA端末を取り出すと、「え?」とか「物好きですね」とか言われることがそれなりにあります。これは他方式の端末を取り出したときにはあまりない反応で、意外なほどにマイナスな評価がFOMAに対して広まっているなぁ、と感じるところです。

ここで一つ疑問が生じるのです。それは、11月期契約で14,000契約しかないFOMAに対してどうしてこうもマイナス評価が定着しているのかという点です。これはとにもかくにも使用者が少ないところによるのではないかと感じます。これはPHSの評価が圧倒的に低いところにも通じるのではないでしょうか。使用者がそこそこいる端末に対してこの様なアクションは起こりえないのは説明するまでもないでしょう。

実際にFOMAを使ってみている限り、音質のよさ、iモードの高速性、パケット通信料の選択の幅等、従来のiモード対応端末と比較して十分に対抗できる能力があるといえます。しかし、FOMA端末特有の問題として、エリアの狭さ、端末の種類の少なさ、端末の安定性、電池のもちの悪さといったこともあります。このうち、一般的にあまりにもこの悪い部分だけが評判として伝わりすぎていて、実際のメリット部分があまり評価されていないのではないかなぁ、と感じます。

以前も書きましたが、万人に勧められるものではないとは思います。しかし、メリットをメリットと感じて使える人々もそれなりにいるだろうとも思えます。自分にあった端末を自分自身で適切に選択していければよいなぁ、と思う次第です。

ちなみに、FOMAのパケット通信料が高すぎるという話が一部出ていますが、それはFOMAに対する幻想に起因するものだろうと思います。次世代とはいえ、そんなに大きく携帯電話という枠組みが変わるわけではありません。その中でCDを1枚丸ごとダウンロードしていくらになるから高いとか、こういうページがあって、それを見て回るといくらいくらかかるから高い、というのは方向性が違うのではないでしょうか。パケット代は標準でも従来パケット代よりも安価であり、パケットパックを組み合わせるとその差はさらに広がります。これだけ安くなったのにもかかわらず、高くなったという評価を下すのは、ちょっとばかり方向性が違うのではないかと感じています。

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