FOMA端末では従来のPDC用端末からメール機能が大幅に拡張され、文字数でダブルバイト文字(全角文字)で5000文字、添付ファイルあり、というものになっています。しかし、通常の短いプレーンメールを受信した場合は、ドメインなどもいっしょのためにFOMAからメールが来たのかPDCからメールが来たのか判断がつきません。そこで、せめてパソコンでメールを受け取った場合くらいはそれがわかるように、ということでヘッダを調べてみました。
ポイントはFOMA網とPDC網では別のシステムで構成されているということです。それぞれの詳しい構成はDoCoMo NetのR&Dのページを参照してください。で、この2種類のネットワーク網の差によって、メールヘッダ中のMessage-ID
とReceived
の二つに差の確認できました。
まず、Message-ID
の方ですが、PDC端末からのメールでは16進数8桁+ピリオド+16進数8桁+N
+数字1桁+「@docomo.ne.jp
」という構成になっています。これに対してFOMA端末からのメールでは「IMT」+16進数16桁+「@docomo.ne.jp
」という構成に変わっています。このため、Message-ID
の先頭がIMT
か否かで相手がFOMA端末かPDC端末かが判別できます。
Received
の方は、一番最初の経路が「from nqmax.docomo.ne.jp by nmimax.docomo.ne.jp for <送付先メールアドレス>; RFCフォーマットの日付
」となっていればFOMA端末からのメール、そうではなければPDC端末からのメールです。
以上のことは私がメールを自分宛てに送って、あぁ、こういう差があるだなぁ、と分析しただけでNTTドコモの公式見解ではありません。なので間違っているかもしれませんし、今後変わるかもしれません。