はじめに
前回の「Intel Edison Compute ModuleのMicrocontroller Unit(MCU)を分析する」では、MCUがどのような素性のチップであるかを中心に分析を行いました。今回は、前回の分析では不明のままとなっていたキャッシュ・メモリーについて分析を行ってみたいと思います。
前回の「Intel Edison Compute ModuleのMicrocontroller Unit(MCU)を分析する」では、MCUがどのような素性のチップであるかを中心に分析を行いました。今回は、前回の分析では不明のままとなっていたキャッシュ・メモリーについて分析を行ってみたいと思います。
Intel Edison Compute Module用の新ファームウェア「Release 2.1」において、Microcontroller Unit(MCU)でのプログラム実行が解禁され、そのためのMCU SDKが公開されました。このMCU SDKを使用してIntel Edison Compute Module(コードネーム「Bodega Bay」)に搭載されているMCUの素性について簡単に調査してみることにしました。
以前のメモ「Intel Quark CoreはLOCKプリフィクス付きの命令が不安定」で、LOCK
プリフィクス付きの命令が予期しないsegfaultを発生させる問題について紹介しました。この問題について、Intelが対応を決めたので、その件について続報をお知らせします。
IntelがHaswellアーキテクチャ系列の一部製品に搭載していたTSX(Transactional Synchronization Extensions)を一時的にキャンセルすることを決定しました:
「お盆+夏休み+終戦記念日」ということで、日本語による明確なソースがなかったので、以上すべて英語の情報ソースです。
日本時間7月1日の朝8時ころに「Intel® Galileo Gen2 Product Brief」が公開されました。この内容の紹介と既存のインテル Galileo 開発ボードの差異について解説してみたいと思います。
なお、Intelの該当ドキュメントのライセンスは「Creative Commons Attribution Share-Alike License (ver. 3)」ということで著作権法上の問題がないため、例によって私(さかきけい)による日本語意訳を全文掲載します。※1
今年1月に開催されたInternational CESの直前にIntel Edisonは発表されました。発表当時の記事「【イベントレポート】【Intel基調講演】IoT時代に備えてさまざまな手を打つIntel ~SDカード大のQuark搭載コンピュータ「Edison」を公開 – PC Watch」によれば、以下のようなスペックでした:
開発コードネーム「Edison(エジソン)」と呼ばれる、SDカード大の小型基板を紹介した。Edisonは、2013年9月のIDFでIntelが発表した22nmプロセスルールで製造される超低消費電力SoCとなるQuarkを搭載しており、Bluetooth LE、Wi-Fiの機能が搭載されており、Linux OSなどが動くようになっているという。
UbuntuおよびDebian Linuxをインテル Galileo 開発ボードで動かすということが比較的早期から行われており、“「インテル Galileo 開発ボード」関連の日本語ページのリンク集”からも1件リンクしています。このころからlibpthread
のコードでアプリケーションがクラッシュしてしまうことがよく知られていました。
Intelが新たにIntel Quark SoC X1000の動作温度を0℃~70℃から-40℃~85℃に拡張した新SKUである3製品を公開しました:
ちなみに、このメモでよく扱っている「インテル Galileo 開発ボード」もIntelが配布しているmicroSDメモリーカード用のイメージにはOpenSSLが入っています。
そのバージョンを確認してみました:
root@clanton:~# uname -a
Linux clanton 3.8.7-yocto-standard #1 Tue Oct 1 00:09:01 IST 2013 i586 GNU/Linux
root@clanton:~# openssl version
WARNING: can't open config file: /usr/lib/ssl/openssl.cnf
OpenSSL 1.0.1e 11 Feb 2013