MicrosoftがIntel Galileo Gen 2対応Windows IoTのα版を公開

2014年10月2日(現地時間)、Microsoft Corporationは「Windows Blue RTM Internet of Things Build(Windows IoT)」の「Intel Galileo Gen 2ボード」に対応したアルファ版を公開しました。

その他に「Microsoft Visual Studio 2013」での開発とWindows IoTのインストールされたIntel Galileoボードを見つけるための「Galileo Watcher」を含むインストール・パッケージを公開しています。

これらは以下のページに説明とダウンロードのためのリンクがあります(ダウンロードには「Microsoftアカウント」と「Windows Embedded Pre-Release Programs」への参加が必要):

現時点でダウンロードできるWindows IoTのビルド・バージョンは「140925-1000」です。

使用方法については、今回のアルファ・リリースで公開された2つのファイルを、従来の該当するファイルと置き換える以外は従来とほぼ同様です。詳しくは以下のページを参照ください:

2014年10月6日追記:変更になっている個所については、追記部分を参照ください。

簡単にMicrosoftによる解説を日本語でしてお知らせします(文意は伝えていますが意訳ですらない、かなり緩いものです)。


アルファ・リリースの内容

  • Intel Galileo Gen 1(以下、Gen 1)ボードとIntel Galileo Gen 2(以下、Gen 2)ボードのためには別々のWIMが必要です。正式リリースまでには1つのWIMで2つのボードをサポートするようにする予定です。
  • Microsoft Visual Studio 2013で新たなプロジェクトを作成する際に、Gen 1をターゲットにするか、Gen 2をターゲットとするのかを選択するようになっています。正式リリースまでには1つのプロジェクトで両方のGalileoプラットフォームをサポートできるようにする予定です。
  • サポートするのはデジタルI/O(GPIO、I2C、SPI、UART)のみです。正式リリースまでにはアナログのサポートを行う予定です。
  • Lightning(高速なI/Oアクセス)をサポートするのはGen 2のみです。MicrosoftはGen 1のLightningのサポートについては評価中です。

互換性に関する注意

  • このアルファ・リリースは、Intel Galileo Gen 2と新たにLightningによるデジタルI/Oを実験的にサポートするものです。
  • Microsoftは既存のIntel Galileo Gen 1用スケッチおよびプログラムと後方互換性を維持するための取り組みをまったく行っていません。リリースがアルファではなくなる際に、これらのサポートを提供する予定です。

というわけで、アルファ・リリースということでアナログが使用できないという制約がありますが、一応はIntel Galileo Gen 2ボードでもWindows Blue RTM Internet of Things Buildを使用できるようになりました。今後の展開が楽しみです。

ところで、現在のGen 1用のリリースはどのリリースにあたるのでしょうね…? ベータ?? 評価版???

2014年10月6日追記

以前書いたメモ「インテル Galileo 開発ボードでWindows IoTを動かす – 後編」における説明から変更となっている部分がありますので補足します。

変更があるのは“アプリケーションの作成と実行”の中の手順です:

  1. 手順8と9の間で「Windows Developer Program for …」というタイトルで「Press Yes to target Galileo V1. Press No to target Galileo V2.」という本文のダイアログが表示されるので、Gen 1向けのアプリケーションを作る場合には「はい(Y)」を、Gen 2向けのアプリケーションを作る場合には「いいえ(N)」を選択します。

    Visual Studio 2013でプロジェクトを作成する最中にGen 1向けGen 2向けかを問うダイアログ

  2. 手順“12.右上の検索ボックスに「Galileo」と入力します。しばらく待つと中央ペインに「Galileo C++ SDK」が表示されるので「インストール(I)」ボタンをクリックします。”において、「安定版パッケージのみ」というデフォルトの選択肢から「リリース前のパッケージを含める」に変更する必要があります。また、インストールするパッケージも「Galileo C++ SDK」ではなく「Microsoft IoT Native SDK」を選択しなければなりません。誤って「Galileo C++ SDK」を選択すると実行時にエラーが出ます。

    NuGetでは「Galileo SDK C++」ではなく「Microsoft IoT Native」を選択する

現時点では「Microsoft IoT Native SDK」はGen 2専用ですが、今後はこれが「Galielo C++ SDK」を置き換えて、統合されたMicrosoftによるIoT向けパッケージとなっていくのではないかと思われます。

関連記事(2014年10月20日追記)

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