「沙織事件」を知っていますか?

ここのところ、リアル事情によって自分の所持している物品をすべて開梱して必要・不要のチェックをせざるを得なくなっています(そのためここのメモの更新が遅れ気味になっています。すみません)。そんな中でいろいろと今となっては珍しいものを見つけます。このコラムで取り上げたら面白いかも、と思えるものがあるのですが、その中でも今でも検索すればヒットする「沙織事件」にちょっとだけ触れてみようかと思います。

えっと、話の内容が内容(成人向けゲームの話題)なので、一応たたみますが、色っぽいものは何も出てきません。あしからず。

さて、このメモで直接内容を書くよりはWikipedia日本語版(ウィキペディア)にリンクしつつ話を進めたいと思います。わからないことについてはリンク先をご参照ください。一部私の記憶と異なる点もあるのですが、必ずしも本事件をちゃんと追っていないので、ここではそれに触れないことにします。

沙織事件」とは、「沙織 -美少女達の館-」という1991年10月18日発売のパソコンゲームが日本で初めて警察当局(京都府警少年課)によって1991年11月25日に摘発された事件を指します。Wikipedia上にも記述があるように、実際のところ摘発されるような内容ではない、と、当時も今も思っています。が、いずれにしても摘発されました。

まぁ、気を抜いてちょっと考えてみてください。PC-9801VM以降用をメインに作られたソフトウェアです。横640ドット×縦400ドット、16色(4096色中)の時代です。マウスカーソルやメッセージ用、背景の飾り枠などにも色が必要とされるので、16色も自由にはならない環境です。そんな時代のゲームが摘発対象となったのですから、今から考えれば、それだけで驚きなのではないかと思います。

そんな事件がなぜ私の記憶に残っているかというと、該当するゲームを所持していたからです。

…。まぁ、本来ならそれだけの話なのですが。

それを今回発掘してしまいました:

「沙織 - 美少女たちの館」パッケージ表

こんなパッケージです。割と抑えられていますよね。この特徴的な仮面がゲーム内にも登場します。そのパッケージの中身ですが、こんな感じです:

「沙織 - 美少女たちの館」の箱の中身

1.25MBフォーマットの3.5インチ2HDディスク(ちなみに5インチ版もありました)が2枚(つまり2.5MBですよ!)と、なぜかアンケートはがきが2枚(これは当初から2枚入っていました。当時もなんで2枚入っているんだろうと思った記憶があります)、マニュアル、マニュアルの訂正コピーが入っています。たぶん、購入先は秋葉原のメッサンオーだっと思います(結局このころを最後に、しばらくはどんなメディアのどんなゲームもしなくなったんですけどね…。理由はよくわからないのですが、冷める感じで。その後再開するのはプレイステーション2を購入したあたりです)。

※実機でこれが動くかどうかは試していないのでわかりません!

記憶が確かなら、このゲームの原画は氷室芹夏さん(個人的な好みではまんが「水の誘惑」が好きです)が担当されていたんじゃないかなぁ、という感じです。ただ、先ほども書いたようなハードウェアのスペックの時代ですから、当時のアニメ、まんがに迫るようなものは何もありません(と私は思う)。ちなみに、個人的にはこのゲームよりテレビアニメ「少女革命ウテナ」の某シーン(もちろん、そこまでの積み重ねがあってこそですが!)とか、劇場版の方がよっぽど…と思わないでもないです 🙂 要は表現そのもではなくて、表現とその中身によるんですよね、こういうのの印象って。

ゲームの内容は性的なイメージのオムニバスで、最初と最後と統一するようなストーリー的な要素以外は完全に各シーンで独立していたのではないかという気がしますが、正直なところ、よく覚えていません。音楽は私好みであったような気がします。たぶん「聞けばこの曲だ!」と思い出せるのではないかと思います。あの当時のフェアリーテールのゲームはこの音楽が好きでやっていた気がします(ゲームのジャンルを問わず、当時はパソコンショップではゲームのデモソフトが動いていたものなんです。で、その中から音のいいのを選んでいた気がします。FM音源をいじるのが当時の趣味だったもので…。なので、こういうのに反応しちゃうんですよね)。

そんなゲームが、その存在を忘れかけていたころにニュースで摘発されたのを見たわけですから、記憶にも残っているというわけです。まぁ、それだけなんですが、そんなソフトウェアを発掘してしまいました。

今後も、何か紹介したいような面白いものが出てきたら紹介したいと思います。他には有名な事件のものはないような気がしますが…。そんな、有名な事件の「実物」を見つけてしまったというお話でした。

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