昨日のサーバーの話題の続きです。
今回サーバーの OS を選択するにあたり、以下のものを検討しました(OSの検討とサーバー機の検討は同時進行で行い、先に HP ProLiant MicroServer を使用することを決めました)。
メイン OS | サブ OS |
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CentOS 6.0 | Windows Server 2003 Standard Edition(KVM内) |
CentOS 6.0 | Windows Server 2008 R2 系(KVM内) |
Windows Server 2008 R2 Standard Edition | CentOS 6.0(Hyper-V内) |
Windows Server 2008 R2 Foundation | なし |
Windows Home Server 2011 | なし |
HP ProLiant MicroServer(以下、MicroServer)は、いわゆる UEFI を搭載していません。このため、Windows 系の OS をインストールする場合には搭載するハードディスクおよび RAID アレイの容量をブートブロックに限り 2TB 以内にする必要があります。これに対して CentOS 6.0 は、GPT フォーマットによるブロックからの起動であっても、UEFI を必要としません。このため、OS の制限というものを気にかけることなくハードディスクの選定および RAID アレイの構成をすることができます。
サブ OS というのは、そのメイン OS の中の仮想マシンで動作させる OS のことをさします。今回は、できれば 1 台のサーバーで 2 つの OS を動かし、マシン数を削減したいと考えていました。今回のリプレイスによって、消費電力を低減させることも目的の一つとしていますので、そのためにはマシンの台数を削減することがとても効果の高い選択肢となります。なお、サブ OS を「なし」という OS の選択肢もありますが、これは 1 台に集約せず、別サーバーを別途検討するプランを意味します。
色々と考え、私個人が使うものでそれほどパフォーマンスを必要としないこと、とりあえず構成した上でテストを行い、その上で判断をしたいこと、そうであるなら最も安価に済ませることができるパターンを選ぶべきであること、といった理由から、最上段のメイン OS を CentOS 6.0、サブ OS を Windows Server 2003 Standard Edition とするプランを選択しました。
なお余談になりますが、Windows Home Server 2011 の CPU システム要件は、一般に 1.4GHz と公表されていますが、デュアルコア 1.3 GHz の CPU を搭載する MicroServer にもインストールすることができます。昨日までデュアルコア 1.3GHz というものを公式にサポートしているという Microsoft の文書は無いのかと思っていたのですが、ここ(Getting Started Guide for Windows Home Server 2011 / Word docx形式)で見つけました。
この件では、某誌の連載に問い合わせをしてみたりもしました。先にこの文書を見つけていれば、あまり長々とメールを書く必要が無かったのに、と少々後悔しています。