時間の流れ

はじめに

昨日と一昨日ですが、「Java と Windows で赤外線 OBEX 通信をする試み」と「IrShot for Windows」を更新しましたが、特に IrShot for Windows の更新中に時間の流れというものを感じました。今回はそのことについてちょっと書いてみたいと思います。

更新していて思ったこと

そんなに難しい話ではありません。自分の書いた HTML を表示して、その外部へのリンクを色々とクリックしてみると、驚くべきことに外へのリンクは大部分が切れていたのです。リンクエボリューションのサイト(ここ)はドメイン売り出しのページが表示されるし、KC Technology のサイト(ここ)についても同様のページが表示されます。無論、これらは元々の所有者が売っているわけではなくて、切れたことを確認して売り出しを行う会社が行っているものなのですけれど。

リンクエボリューションは買収されて移動しただけ(ここ)なのですが KC Technology は行方不明になってしまいました(倒産?買収された??)。

ほかにも私が使用している USB 接続の IrDA アダプタの販売元である「株式会社クエスト」のサイトは結局見つけることができませんでした。このアダプタ(下図)が採用している KC Techonology のサイトも行方不明なので本当の意味で完全に(私にとって)行方不明となってしまいました。

USB-IrDA

リンクエボリューションの IrStick(現在の表記)は、USB の標準仕様と異なるデバイス仕様として実装されているのですが、株式会社クエストが出していた IrDA アダプタは USB 標準に準拠しています。このためオープンソース実装の各種 OS でもサポートしやすいアダプタとして知られています。パッケージにも「インターフェース: USB ver 1.1 準拠 / IrDA ブリッジデバイス規格 ver 1.0 をサポート」と書かれています。また、各種携帯電話との接続テストを行った私の経験では、IrStick よりも良好な接続相性を示していたのが印象に残っています(IrStick で問題が出るメジャーな例は IrShot for Windows のドキュメントにも記載しています)。なお、IrStick の採用チップのメーカーである SigmaTel(ここ)も freescale(ここ) に買収されてしまっています。

まとめ

結局パソコン界においては IrDA はメジャーになりえなかったのだな、とつくづく感じてしまいました。これからさらに普及するという可能性は余りなさそうに見えます。KC Technology に関しては Bluetooth にも注力していたことが各種情報から見て取れます。Bluetooth に関してもパソコン界でメジャーになりえなかった(そして今後も?)ように私は考えています(というと諸外国では広まっている、という反論を受けることもままあるのですが、それは「日本よりも流行している」だけであって、「パソコン界においてメジャーな存在である」ということはできないように思えます)。

会社として取り組んだ2つの技術が両方ともパソコン界におけるメジャーとはなりえなかったことが KC Technology の不運だったのかなー、などと、勝手に考えてしまいました。いえ、無論倒産したとは決め付けられないのですが、それにしても不運だろうと思うのです。リンクエボリューションにしても単独の会社として生き残ることができなかったのは、やはり IrDA がメジャーになりきれなかったからではないか、と思えるのです。

特に残念なのは IrDA が公開している各種仕様書が有料になってしまったことです。手元にある仕様書どおりには実装する気はありますが、更新された有料の仕様書を取り寄せてまで準拠しようというほどに熱意はなかったりします。無料で仕様が公開されていたからこそ実装する気になったのですが…。

時間が過ぎると状況が変わり、条件も変わってしまうことを、当たり前のことではあるのですが、再確認できてしまいました。

追記

Bluetooth に関しては Wii と PLAYSTATION 3 に標準搭載されたことからゲーム業界では不動の地位を確立したといっていいと思います。これはパソコン界へ波及してくるのかどうか、現時点ではなんともいえません。今後どのようになるのか興味深いところです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です