FOMA P903i への移行

はじめに

私が FOMA P903i を発売日である 11 月 1 日に購入してから1週間が経過しました。そろそろ使ってみての第一印象や設定についてを書いてみることにします。また今後使っていく上でさらに何か感じるところがあるときには別途書きたいと思います。

FOMA P902i から FOMA P903i へ

元々 FOMA P902i を使用しており、概ねその機能に満足していた私は、次の FOMA も『 P 』にしようと最初から決めていました。 FOMA P902iS は FOMA P902i を使用している私にとって、乗り換え対象として魅力の少ないモデルだったため、見送りました。今度の FOMA P903i は、機能的にも新サービスの対応状況なども魅力を感じるモデルとなっていました。iアプリで OpenGL/ES 1.0 対応の API が装備されていること、903i シリーズ共通の特徴であるメガアプリに対応していること、そして FOMA P902i と同様に Bluetooth に対応していることなどが決め手になりました。

なお、さらにスペックアップした機種として FOMA P903iX HIGH-SPEED もラインナップされており、こちらも気にはなるのですが、発売予想が年明けということもあり、今回は FOMA P903i を選択することにしました。

こうして FOMA P902i から FOMA P903i へ乗り換えた第一印象は、「おぉ、あんまり変わってない!」というものでした。しかし、これは悪い意味ではなく、よい意味での感想です。FOMA P902i から何かを減らすのではなく、 FOMA P902i に 903i としての部分を無理なく追加し、 FOMA P902i から引き継いだ部分に関して、多少の改良を加えたものになっていることがわかります。

電話帳に「アカサタナ」でのしおりが表示されるようになったり、Bluetooth の設定関連でわかりにくい部分が改良されていたりしています。また、メールやiモードなどで1画面に表示されるメニューの数が増えており、従来よりも画面の切り替えが少なくて済むようになる等、各所に改良が見られます。

フォントも変更されており、従来よりフォントが若干太くなり(従来で「太さ」を「太字」にしたより太い)、アンチエイリアシング処理が施されるようになりました。当初太すぎて気持ち悪いと思っていたのですが、慣れればこれはこれでいいなぁ、と思えるようになりました。

FOMA P903i を持った感じでは、 FOMA P902i よりも大きくなった印象を持ちました。しかしながら、実際に並べて比べてみるとそういったことはなく感覚の問題であることがわかります。
FOMA とパソコンあるいは AC アダプタを接続するためのコネクタが、 FOMA P902i では側面にあったのが、 FOMA P903i では一般的な携帯電話と同じく下部に移動しました。これは、個人的にかなり大きな改善点だと思います。

microSD

FOMA P902i では miniSD カードを採用していましたが、 FOMA P903i ではさらに小型の microSD を採用しています。microSD はアダプタにはめることで miniSD カードや SD カードとしても使用できる(逆は不可能)ため、今後 miniSD カードや SD カードを購入する際には、microSD も購入対象として検討してみるとよいかもしれません(ただし価格は miniSD カードや SD カードよりも高めです)。

私は FOMA P903i 用に、現時点での最大容量である 2GB のものを購入しました。近所の量販店で 1.8 万円でした。FOMA P902i では 1GB の miniSD カードを使用していたので、実に2倍の容量に拡大したことになります。私は手持ちの CD を片っ端から SD-Audio として転送して使っていたため、1GB では多少窮屈でしたが 2GB なら十分かもしれません(まだ使い込んでいないので断言できませんが)。

しかし……。2GB という容量が microSD という非常に小さな製品に入ってしまうことには感慨深いものがあります。私が初めて 1GB のハードディスクを手に入れたのは 1994 年のことです。大きさは通常の 3.5 インチのハードディスクだったのが、今は指の爪よりも小さくなって、しかも2倍の容量があるのですから……。

SD-Audio(SD オーディオ)

携帯電話の世界では、「着うた」や「着うたフル」などが一般的ですが、私はこれらを一切利用しておらず、もっぱら手元の CD 楽曲を SD-Audio として SD 系のメディアに転送して聴いています。着信音は単純な電子音にしています。そうでなければ、どうも電話がかかってきたという気がしませんでして(^^;

FOMA の現行機種は概ねどれも複数のタスクを切り替えて実行することができ、 FOMA P902i/P903i の SD オーディオ機能も例外ではありません。メールを書きながら音楽を聴いたり、iモードを使いながら音楽を聴いたり等々。実に快適な携帯音楽プレイヤーとして使用することができます。

FOMA P902i から FOMA P903i への変更ではこの点に大きな変化はないようです。FOMA P902i 添付の SD-Jukebox で楽曲を転送しても、 FOMA P903i で問題なく再生できました(FOMA P903i にも SD-Jukebox が付属しています)。

Bluetooth – A2DP/AVRCP

SD-Audio の楽曲を再生する際に、Bluetooth A2DP/AVRCP 対応のヘッドフォン(またはイヤフォン)を使用することができます。FOMA P902i 向けに購入したパナソニック・モバイルコミュニケーションズの EB-M70073 が問題なく使用できました。他の対応製品は持っていないため、 FOMA P902i と比較して使用できる機器が広がっているのか狭まっているかなどはわかりません。

Bluetooth – DUN

パソコンと FOMA P903i を Bluetooth で接続してダイアルアップネットワークの接続も従来と同じ方法でまったく問題なく接続できました。なお、このあたりの設定メニューは FOMA P902i と FOMA P903i では異なっており、よりわかりやすくなっています。FOMA P902i ではダイヤルアップ待機とその他の Bluetooth 接続は別のメニューを選択して設定する必要がありましたが、 FOMA P903i では同じメニューで設定できるようになっています。また FOMA P902i では「ダイヤルアップ全待機」という意味不明な語句のメニューが1階層上へ移動して「ダイヤルアップ登録待機」に変更されました。確かにこの表現の方が適切でしょう。

パソコンから Internet 接続して使用してみたところ、非常に安定して接続できており、この点は FOMA P902i と比較して劣るところはありませんでした。

具体的な DUN のパソコンと FOMA P903i の設定方法についは後日このメモに書きたいと思います。

プリインストール・iアプリ

いろいろと入っていますが、私は「ぷよぷよ〜んコラムス」と「P-MoviePlayer」が気に入りました。

前者は有名な落ちものゲーム(いわゆるオチゲー)2タイトルを1本にまとめたiアプリですが、非常にできがよくかなり楽しめます(とはいえ、実際に「ぷよぷよ〜ん」の完全な移植かというとそうではないのですが)。声もちゃんと入っており「ばたんきゅ〜」「ばよえ〜ん」と叫びますし、BGMのオーケストラヒットの音もサンプリングで鳴ります。

後者はこのiアプリ専用の動画サイトから、microSD へダウンロードしてそれを再生することができるというものです。ナショナルジオグラフィックチャンネルやクラシック、動物などがとても気に入っています。ただ、このサイズ(大きいものでは20メガバイト近い)のファイルをダウンロードするには、やはり通常の FOMA の速度では遅すぎると感じます。 HIGH-SPEED(HSDPA) が一般的になればかなり快適になるのかもしれません。

FOMA のサービスがはじまった4年前、384kbps もの帯域をいったい何に使うのか、と思ったことを思い出します。当時の携帯電話端末は容量も小さく、処理能力も低かったことから、384kbps という帯域がとても広大に感じたのです。しかし、それから4年後の現在は狭すぎると感じるのですから、技術の進歩にはただただ驚くばかりです。

まとめ

上記のように、私の FOMA P902i から FOMA P903i への乗り換えは実にスムーズに行えました。多少、買い換えた際の新鮮味は少ないと感じますが、着実に改良されていることが実感でき、また微妙に違うメニューを見ながら「あぁ、新しい製品なんだな」とも感じることができています。まだ使い始めたばかりであり、気づいていない改良点も多いでしょう。また、メガアプリの利用もしていません。これからいろいろと使って体験していくことによって「新製品なんだなぁ」というところを実感していくことになるのだろうと思います。

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