いわゆる「H゛(エッジ)端末」と各種周辺機器を使用してみる Part.2

前回DIONへのサインアップを行わないと「POCKET・E Cam」が使用できない、というところまで書きました。今回はその続きを書きたいと思います。


あれからH゙を使いつづけているわけですが、確かに従来よりも切れにくくなっています。また初期のころのPHSと比較して、大変感度も上がっておりそれだけでもとても快適になっています。

しかし、それでも弱点は存在します。私は最近東京都某地区の日本の中枢部近辺で勤務をしていたのですが、この街を歩きながら使用してみたところ、切れないまでも通話不可能になることがたびたびありました。どうも、ビルとビルの間で電波を受信できなくなることがあるようです。

おそらく「歩く」ような低速で移動したがために発生したのだろうと思います。自動車で走行していれば無視できる「通話不可能」期間だったのかもしれません。しかしながら、それでも切れることが無かったわけで、従来のPHSのイメージを塗り替えるには十分な性能を発揮しているといえるのかもしれません。


さて、前回の続きを書きたいと思います。

前回の最後ではDIONへ加入しないと先に進めないということで、DDI市外通話サービスをわざわざ使ったというところまで行きました。しかし、それでは請求書がくるまで待ちつづけないといけないので、すでにDIONへ加入している知人に加入料金だけを支払って加入を行わせていただき、少なくとも「POCKET・E Cam」自体のDIONへの呪縛を解除しました。

その結果、H゙端末のアドレス帳編集、PメールDXの作成、編集、読み出しを行えるようになりました。インターネット関連のサービス、つまりメールサーバーへの接続やWWWブラウジングなどは(DIONの契約は私名義ではないので)既存のプロバイダを使用して行うことになります。そこで、今回は@niftyを使用してみることにしました。

@niftyでは、アクセスポイントとして「ポケットMAL」に対応したものが用意されています。そこでまずこの設定を行い、またメールに関してはこちらの設定
を行いインターネットへの接続を試みてみました。

するとH゙端末の液晶に「PIAFS 32k」と接続先の電話番号が表示されて通信が開始されます。そして18秒ほど経ったとき、そのまま接続は切れました。そして「POCKET・E Cam」の画面にも「回線が切れました。」という表示がでてしまいます。これは何度繰り返しても同様で、結局接続することができませんでした。

これにはしばらくはまったのですが、DDIポケットポケットMALに関するページを発見して疑問が解けました。このページの中にプロバイダ別の接続方法一覧表があるのですが、こちらを参照すると、@niftyは「無線モデム」のみサポートでPIAFSに対応していません。このため、必ずPIAFSで接続しに行く「POCKET・E Cam」はポケットMALを用いて@niftyへ接続できないわけです。しかし..、なんと言いますか、接続できないアクセスポイントへダイヤルしても一瞬で切れるか接続拒否されるのではなく、18秒ほどで切れるので本当になかなか気づけませんでした。最初は認証に失敗しているのだとばかり思い、かなりの回数接続を試みてしまいました(^^;

これに気づいたのは、前回紹介した東芝「PHS 64 Data Communication Card(IPC5026A)」松下電器(Panasonicブランド)H゙端末(KX-PH33S)を接続し、@niftyへ接続してみて、ちゃんと接続できたことによります。この時の設定は私がわかりうる限り、「POCKET・E Cam」と同じにしていたつもりだったので、何が原因だろう、と順番にすべてチェックしていったときに、H゙端末に表示される内容が、「POCKET・E Cam」が「PIAFS」であったのに対し、データカードで接続したときは「無線モデム(だったと思う)」と表示されることを発見したのです。

そしてそれならばと「PIAFS」による@niftyアクセスポイント一覧を見て、千葉アクセスポイントの電話番号に変更し接続してみると….、先ほどまで接続できなかったのがうその様に接続できました。

確かにこれも一つの解決方法なのですが、モバイルで使用するのにもかかわらず、最寄の電話番号を移動先で設定しなければならず、かなり面倒な状態になっています。ポケットMALが使用できれば、常に同じ番号で同じ料金で利用できるのに対して、あまりにも不便過ぎます。「POCKET・E
Cam」が「無線モデム」接続を選択できるようになるか、@niftyのポケットMALアクセスポイントがPIAFSにも対応してくれるといいなぁ、といった感じです。


基本的にはeメールを送信する場合以外は@niftyへ接続する必要が必須でもないため、別のポケットMAL対応のプロバイダから接続することを検討しました。(しかも、基本的にはeメールはPメールDXセンター経由で送信できるので、通常の使用では送信できなくても困ることはあまりないのです。)結果、最も簡単に利用できそうなのが無理やり加入で無視していたDIONの別のコースである「モバイルパック」というのがよさそうだと感じました。これならばクレジットカードもいりませんし、サインアップしてすぐに使えます。しかも、使用料の請求はDDIポケット経由で一括請求(明細は別に出るそうです)になるとのことで、かなりお手軽に利用できそうです。

このサービスを利用するには、まず専用の番号からサインアップする必要があります。この間の接続料は有料です。サインアップが終了するとIDが発行されるので、あとは自分で入力したパスワードと組み合わせて使用することになります。この間の設定は、「POCKET・E Cam」付属マニュアルの他のプロバイダを使用する関連ページを見れば、きっと誰でも問題無くサインアップできると思います。

そしてこの設定で接続できることを確認してから、メールの設定を@niftyのものにあわせて「メールの受信」をしてみました。すると問題無くすべてのメールを受信することができました。あとは送信ですが、送信をするには@niftyのアクセスポイントから接続するか、POP認証後にメール送信をする必要があるのですが、「POCKET・E Cam」ではPOP認証してメールの受信が終わると自動的に回線を切ってしまうため、結果的に前者の方法で接続しなければなりません。

違うプロバイダを使い分けるということは、アクセス番号のほかに、ID、パスワード、プライマリDNS、セカンダリDNSの切り替えが必要で、結構手間がかかります。しかし、実はこれを一発で切り替える方法が「POCKET・E Cam」には存在します。


「POCKET・E Cam」の中にプロバイダの選択をする部分があり、「DION」と「その他」を指定できます。実は、これを使用して任意のプロバイダ2箇所を一発で切り変えることができます。

そのためには、まず「DION」を選択した状態で各種プロバイダ関連情報を入力します。次に「その他」を選択して、もう片方のプロバイダ情報を入力します。実はこれだけのことでよいのです。先ほど「DION」として入力したものは、プロバイダの選択で「DION」を選択するとそのまま有効になります。同様に「その他」を選択すると、「その他」を選択して入力したプロバイダ情報が有効になります。

気がついてしまえば、「あぁ、そうか」ということですが、気づけない人もいるかもしれないということで..書いてみました。いわゆるTIPSといったところでしょうか。

あとは通常のアクセスではポケットMALが使用できるDIONのモバイルパックを利用し、メールを送信する場合には@niftyを選択して操作をすれば万事OKです。メールでの時間(接続料)はほとんどかかりませんから、遠めのアクセスポイントを記述してあってもさほど気にする必要はないかと思います。

とりあえず当面はこの運用方法で使用してみようかと思っています。


さて、肝心の「POCKET・E Cam」の使用感ですが、

  1. キーボードのタッチ感はこの手の端末ではかなりよいほうになります。
  2. 画面の表示内容は結構かわいくていいです(笑)
  3. 画面の切り替え速度はかなり遅いです。
  4. 漢字辞書はあまり利口ではありません。特に文節の切れ目を認識する能力はかなり低いです。
  5. タッチタイプができる人は、ちゃんと文字を入力するにはある程度意識が必要です。ある程度より速くキーを打つと文字落ちしてしまいます..。(参考までに書いておくと、私の通常デスクトップパソコンによるローマ字入力文字数(打鍵数ではない)は186文字/分です。)
  6. キーボードの記号入力に関しては独自の方法なので若干の慣れが必要です。
  7. ポインタカーソル(マウスカーソルのようなもの)はちょっと動かすと(液晶の反応速度の関係で)よく見えなくなるので、よく見失ってしまいます。
  8. Webブラウジング時の画面表示は通常表示では画面横幅の1/2しか見えず、また縮小表示では画面横幅の全体が見れるもののほとんど文字を読むことが不可能になります。
  9. すべての機能を使うためにはPanasonicのKX-PH33Sを使用しなければなりません。

といった感じです。

ちょっと辛口っぽくなってしまいましたが、これは私がWebブラウジング機能に過大な期待を抱いていたからかもしれません。メール端末(そう、この「POCKET・E Cam」の箱には「eメール端末」と明記されているのです。)としての本機は十分に実用になります。添付でHTMLがついていたりしていても見ることができますし、JPEG、GIF、BMPまで見れるので、通常の利用では十分な機能を持っています。Webブラウジングに使用することに比重を置かない使い方をするのであれば、それなりによいのではないかと思います。

あと、カメラが営業で外に出ているサラリーマンに意外と向いているのではないかと思うのですが、どうでしょう。店舗の状態なんかを説明する説明文に添付するようなフォロー的使い方であれば、十分な能力を備えているのではないでしょうか。
ただ、画面表示もかわいい系でマニュアルもこれに準じる感じなので、どう受け入れらるかが気になりますけど..(笑)


とりあえず使えるようになった状態で雑記的に書いてみました。たぶん、これに関しては第3弾を書くと思います。最後に「POCKET・E Cam」で撮影した画像をいくつか例示して今回はここまでとしたいと思います。


POCKET・E Cam 撮影サンプル1 POCKET・E Cam 撮影サンプル2 POCKET・E Cam 撮影サンプル3
POCKET・E Cam 撮影サンプル4 POCKET・E Cam 撮影サンプル5 POCKET・E Cam 撮影サンプル6

更新履歴

1999/12/26 作成
2013/08/10 移転

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