いわゆる「H゛(エッジ)端末」と各種周辺機器を使用してみる

手に入れるつもりでのびのびになっていた「H゛(エッジ)端末」を入手しました。H゛端末とはDDIポケットグループが提供しているPHSサービスのうち、複数の電波を同時に捕捉することにより、ある基地局から別の基地局への移動時に切れにくくかつ通話の切れ目(通話が途切れる時間)がほとんどない通話を可能にするサービスに対応したPHS電話機端末のブランド名です。

テレビCMによると、このH゙に対応した端末を使用することにより、携帯電話並みの「切れにくさ」とPHSの「音質のよさ」「地下街などでの機動性」が手に入り、そして料金が「安い」ことを盛んに宣伝しています。はたして本当にそうなのか、これから使いながらいろいろと書いて行きたいと思います。

今回手に入れたのはH゙端末が松下電器(Panasonicブランド)「ル・モテ(KX-PH33S-W)」、Eメール端末が松下電器(Panasonicブランド)の「POCKET-E cam(KX-FE830)」、通信カードが東芝「PHS 64 Data Communication Card(IPC5026A)」の以上三点です。

KX-PH33S-W 「ル・モテ」はH゙に対応したPHS電話機端末で、わかりやすいアイコンによる機能選択や、着信音をサンプリングしたものにできたり、バックライトの色がオレンジとグリーンの2色から選択できたりするなどの特徴があります。
POCKET・Eを開いた写真 「POCKET・E cam」はWebブラウザ機能、eメールの送受信機能、PメールDX送受信機能を1台に小さく凝縮して搭載されています。白黒のカメラも搭載しており、これを使用して撮影した画像を送受信できるなどのユニークな機能を搭載しています。ただ、通信速度が32kbpsまでしかでないというネックがあります。
PHS 64 Data Communication Card 「PHS 64 Data Communication Card」はαDATA64対応(基本的にH゙端末)の端末に接続して使用し、最大64kbpsによる無線通信が行えます。これだけの速度が出ればWebページのブラウジングもストレス無くできます。ちなみに、αDATAのマークさえついていれば以前の規格の端末とも組み合わせて使用できます。

購入したら、まずは前の端末から名前と電話番号とeメールアドレスを新しい端末へ移動しなければなりません。携帯電話では一括して移動したりするサービスやソフトもあるようですが、PHSでこれを行えるようになったのはつい最近(H゙端末になってから?)のことで、私の前の端末である三洋電機の「PASCAL(PHS-J70)」からは直接データを移転させることができません。  そこで、まずはDDIポケットが公開しているツールを使って新しいH゙端末のアドレス帳をパソコンで編集することにしました。

このツールは「H゙向けアプリケーションソフト Ver0.95(以下、PDXソフト)」という(?)ソフトで、PメールDXの送受信のほか、アドレス帳の編集が行えるもので、H゙端末を何らかの手段を用いてパソコンに接続して使用します。このソフト自体はWindows95/98/NTで動作しますので、コミュニケーションカードも左記に対応していればその環境で使用できます。今回はWindows98(非SecondEdtion)で使用してみました。

まず、前述の「PHS 64 Data Communication Card(以下、カードと略記)」と「ル・モテ(以下、H゙端末)」を添付の専用ケーブルで接続します。その後、カードをパソコン本体に装着してH゙端末とパソコン本体の電源を入れます。なお、PCカードなのでパソコン本体の電源が入っていてもいいだろうと思いますが、カードの取扱説明書によると、

  • 本PCカードはPCカードスタンダードに準拠しておりますが、パソコンの電源がONの状態で挿入すると、故障の原因となる場合があります。そのため、本PCカードを挿入するときは、パソコンの電源をOFFにしてから行うようにしてください。

と書かれているため、避けなければならないようです。(ちなみに私が数回実験してみた限りでは、途中で抜いて、再度挿入しても問題無く使用できました。しかし、敢えてマニュアルに記述されているわけですからやめたほうがよさそうです。)


PDXソフトをインストールして実行(起動)すると、「アドレス帳編集」というアイコンがあるので、これをクリックしてアドレス帳編集を開始します。初期状態では何も記録されていないので、まずH゙端末のデフォルトを読み込むため、「アドレス帳受信」ボタンをクリックします。受信状況が表示されるウインドウが表示され、しばらく待つと受信が終了します。

この受信を最初に行わないと、「アドレス帳送信」を行った際に、デフォルトの情報が消失してしまうため、情報サービスなどのH゙端末にデフォルト登録されている内容を保持したい場合は必ず一番最初に「アドレス帳受信」を実行しなければなりません。注意しましょう。これはすでに登録済みのH゙端末をはじめてPDXソフトで編集する場合も同様です。

実際の編集は、まず一覧が並んでいる中から編集したいものをクリックして選択し、その情報がウインドウ上方に表示されるので、それを編集して、「更新」ボタンを押す、という方法で行います。新規の入力は「新規行追加」ボタンを押してから、入力を行い、「更新ボタン」を押す、という手順で入力します。

この方法、思いのほか面倒で操作性はよくありません。またどういう理由なのかわかりませんが、更新ボタンを押してから次の入力を受け付けるまでのレスポンスがあまり芳しくなく、そういう意味でも操作性はよいとは言えません。しかし、実際にH゙端末で直接入力するよりは速く入力できるので使用する価値(存在する価値)は十分にあります。このソフトが無料で利用できることは大いに評価できます。

とりあえず、このソフトを使用して80件程度(正確には80件の電話番号。一人が複数の電話番号を持っている場合もありますので。)入力してみました。合計で115件(情報サービスを含む)のデータを「アドレス帳送信」ボタンを押してH゙端末へ送信します。送信状況が表示されてしばらく…受信よりかなり長いですが…待って終了です。

転送した内容を実際にH゙端末側で確認してみると、PDXソフトで入力できる文字長とH゙端末側の文字長が異なるため、途中で切れてしまったものがいくつかありました。また、最初にH゙端末のマニュアルを読まずに入力したため、グループ0が情報サービス専用であることに気づけなかったので、これを修正したりしました。またPDXソフトで電話番号ごとに指定できる種別が必ずしもH゙端末側と一致しないという問題が発生しています。これは専用アプリケーションではなく、あくまでもH゙端末汎用アプリケーションということで仕方がないのかもしれません。


次に「POCKET・E Cam(以下、ポケットEと略記)」を使ってみることにしました。まずパッケージをあけて、同梱のアルカリ電池(単3)を2本を本体へ差し込んで、ケーブルをH゙端末に接続してスイッチON。

まず時計の設定をするための画面が表示されるので、日時を入力して決定します。すると次は簡単な使い方が表示されます。(Windowsのオープニングチップス画面みたいなものです。次回から表示しないようにすることもできます。)これの次がようやくメニューです。

このポケットEはプロバイダのDIONの「ベツベツコース」に新規加入しないと使えないという、めちゃくちゃな仕様になっています。必ず新規でなければいけないので、すでにDIONを利用している人であっても、必ず新規加入しなければなりません。

ちなみに、新規加入後は別のプロバイダを利用することもできます。最初からできてほしいのですが..。(どうでもいいのですが、これって使いたくないものでなおかつ分離可能なサービスに無理やり加入させられてしまうわけですが、法的に問題ないのでしょうか?以前、Windows95にMSNのアイコンが含まれるというだけで大騒ぎになりましたが、今回は必ず新規加入しなければならないわけですから問題はさらに大きいような..。ちなみに加入には500円かかります。)

何にしても新規加入しないと使えないのでとりあえず加入画面(接続が必要な機能を選択すると何をしようにも出てきます。)を出して、操作をします。この画面はDIONのサインアップ専用のWebサーバへ接続して行います。つまりこの画面はすでにWebブラウジング状態になっています。とりあえず画面上の矢印を「ジャイロ(キーボードの左上にあるカーソルキーみたいなもの。)」で移動させて…ん?…矢印が移動すると矢印が見えなくなる…あう。なれないとかなり操作は難しいかも…ということで、先に進めていくと..。おお、クレジットカードが必要なんですね。そうでなければDDIの市外電話サービスの請求書が必要だという..。

しくしく、私は両方とも持っていません。いつも現金主義なので(^^;

私にとってはDIONに加入するのがめちゃくちゃ面倒なことがわかっても、不要であっても、とりあえず新規加入しないことにはポケットEが使用できないので仕方なくDDI市外電話サービスの請求書を取得するためにとりあえず「0077」をつけて市外の友人に電話してみる私(^^;(これでくる請求書でいいんですよね?違ったらどうしましょう(^^;)

正直、私はいったい何をしているのだろう気分でここまで来ましたが、とりあえず請求書がこないと先に進めないのでこの話は今回はここまでです。来月あたり請求書が来たら先に進めるはずなので、そうしたら続きを書きます。

というわけで、以下次号続く(ぉ

更新履歴

1999/12/14 作成
1999/12/26 更新
2013/08/10 移転

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