Intelがメインストリーム向け6コアのCPUを発表

Intel Corporationは日本時間の本日付でCore i9-7980XEなどの上位製品とともにCore i7-8700Kなどのメインストリーム向けの製品を発表しました。

個人的には前者の18コアは多すぎて活用できる気がしないのと、1999ドルは高すぎて手が出ない、また手持ちのソフトウェアの多くが他コアよりも高クロックの方が効くということもあって、359ドルが想定されている6コアの後者製品に興味を持っています。

AMD Ryzenも評判がいいのですが、当然のことながら命令セットが同社のAMD64ということであり、Intel 64とは異なります。

Intel 64に属するIntel VTに対応していないことから、選択しづらいという問題があります。できれば、AMDにはハードウェア的な互換性はともかくとして、ソフトウェア的には互換性を持っていただけないかと願っています。もっとも、この点については同アーキテクチャーのセキュリティー機能の実装が付随するため、いまさら切り替えるのは難しいのかもしれません。

ただし、現状ではWindowsをインストールするメインあるいはサブのマシンとしてはAMD64を採用しがたいとは考えていますが、個人用サーバー機であれば現時点で困る要素は多くはありません。場合によっては採用することもあり得るでしょう。例えば私は現時点でもAMDのAPUを搭載しているHP ProLiant MicroServer を個人用サーバーとして使用しています。また、ノートパソコンについても数年にわたりAMD Dual-Core Processor E-450(コードネーム「Zacate」)を搭載したHP Pavilion dm1-4009AU パフォーマンスSSDモデルを使用していました。

そして、今現在はIntel CorporationのSkylakeアーキテクチャーを採用したCPUを搭載したマシンをデスクトップ・パソコンおよびノート・パソコンのいずれでも使用しています。また、職場のデスクトップ・マシンも同様にSkylakeアーキテクチャーのマシンです。

そんな状況下で発表されたこのCoffee Lakeアーキテクチャーの6コアCPUが、かなり魅力的に見えました。手持ちのサブ・マシンであるCore i7-930搭載機が調子がよくないことも手伝って、いろいろと惹かれるものがあります。

とはいえ、「人柱」と呼ばれるような初期段階で飛びつくような度胸もあまりありません。前々回(Kaby Lakeの前)Skylakeアーキテクチャーのマシンを購入するまでも発表から数か月あったことからもそれがうかがえるのではないかと思います。

今年中のいずれかの段階で、購入を真剣に検討したいと考えているところです。

ところで、Core i7シリーズの非Extreme Editionにおいて6コアを搭載したのは本製品が初めてではないのですが、誤報を掲載している記事も見かけます。例えばインプレスのPC Watchの記事には以下のような記述があります:

非Extreme Editionで初の6コアを実現し、ゲーム性能やマルチタスク性能を引き上げる。

Intel、6コア化したデスクトップ向け第8世代Coreプロセッサ ~LGA 1151を踏襲するも、チップセットは互換性なし – PC Watch”より引用(強調は筆者による)

しかし、実際には6年前に6コアの製品が非Extreme Editionでリリースされています。同じくインプレスのAKIBA PC Hotline!の以下の記事をご覧ください:

LGA1366版Core i7の新モデルが久々に登場、6コアのCore i7-980(クロック3.33GHz)が26日(日)から発売された。
(中略)
Core i7-980は、Extreme Editionではない“無印”ではCore i7-970に代わり最上位モデルとなる。

LGA1366の新CPUがまだ登場、3.33GHzの「i7-980」 – AKIBA PC Hotline!”より引用(強調は筆者による)

このように約6年前に6コアの非Extreme Edition製品がリリースされています。6年前に6コア。何か面白いですね。

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